鉄分補給スタンプラリー

2022年は鉄道開業150年とのことで、様々なイベントが開催されることが期待されます。
JR東日本水戸支社では鉄分補給スタンプラリーが開催され、戦前の駅スタンプを復刻したスタンプが設置されました。
なかなか立派なスタンプのため、紹介してみます。

復刻スタンプは2020年の「復刻 常磐線なつかしの駅名スタンプ」シールに描かれたを元に、様々な駅を追加した思われます。
実際、湯本駅より北にある復刻スタンプは「復刻 常磐線なつかしの駅名スタンプ」シールと同じ図柄です。
また、「復刻 常磐線なつかしの駅名スタンプ」に描かれた図柄には円形の外枠がないのですが、復刻スタンプには円形の外枠が追加されています。

大きさについては、戦前のスタンプは大体50mm程なのですが、今回の復刻スタンプは80mm程と大きくなっています。
追加された駅のスタンプは昭和10年頃のもので、記されている駅名も昭和10年頃の駅名になります。


石岡駅
復刻印には筑波山、常陸国分寺跡、酒樽が描かれています。
酒樽は、石岡が関東有数の銘醸地とされることに因みます。
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友部駅
復刻印の外形は桜の花。その中に軍の飛行機訓練場にちなむ飛行機の姿と、農業、紬糸が描かれています。
紬糸はちょっと遠いですが、結城紬の材料なのでしょうか。
友部_20220331_104521-1 (小).JPG友部_20220331_230720-0 (小).JPG

水戸駅
復刻印の外形は梅の花。その中に偕楽園が描かれています。
やはり今も昔も水戸の名所は偕楽園のようです。
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常陸多賀駅
昭和14年までは下孫駅でした。
復刻印の外形は浮き輪と切符を組みわせたもの。その中に河原子海水浴場が描かれています。
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日立駅
昭和14年までは助川駅でした。
復刻印には日立の工場と海が描かれています。
現在、日立バイパスが走る海岸はかつては海水浴場だったのかもしれません。
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湯本駅
復刻印は外形は桃。その中に常磐炭田の様子と温泉街が描かれています。
下部の空白は日付を入れる箇所だったと思われます。
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いわき駅
平成6年まで平駅でした。
復刻印には、尻屋崎灯台、鎌田橋?、松ヶ岡公園の安藤信正公の銅像と桜が描かれています。
安藤信正公の銅像は初代の像が描かれており、現在の2代目とはポーズが異なります。
いわき・久之浜_20220331_143908-1 (小).JPGいわき_20220331_231024-0 (小).JPG

久ノ浜駅
いわき駅に設置されています。
復刻印の外形は千鳥となっており、その中には滝とか鉱泉とか魚や青松白砂と盛りだくさん。
いかに宣伝しようという意図が伺われます。
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四ツ倉駅
復刻印の外形は浮き輪。その中にセメント工場と四倉海水浴場が描かれています。
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原ノ町駅
復刻印には相馬野馬追と今は亡き原町無線塔が描かれています
スタンプには原町駅と記されていますが、開業時から原ノ町駅とのことです。
原ノ町_20220331_183506-0 (小).JPG原ノ町_20220331_231231-0 (小).JPG

相馬駅
昭和36年まで中村駅でした。
復刻印には妙見社こと相馬中村神社と相馬野馬追、松川浦が描かれています
枠が特徴的なのですが、その意図はわかりませんでした。
相馬_20220331_201708-0 (小).JPG相馬_20220331_231256-0 (小).JPG

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