シヤチハタのXスタンパーについて。

駅スタンプや記念スタンプには浸透印がありますが、その多くはシヤチハタの「Xスタンパー」です。
シヤチハタのHPによると、「Xスタンパー」の販売開始は1965年(昭和40年)とのことです。

70年近くも歴史があると、外観も何度か変わっています。
駅スタンプでおなじみの特丸80号について、分かっている範囲で紹介します。
販売時期はシヤチハタからの情報によります。

・1986年頃まで販売
現在と形状が異なっており、ゴムの部分が薄くて、把手が細くて長いです。
代表例は、1982年の小田急の「乗車記念スタンプラリー」用に設置された駅スタンプです。
また、天竜浜名湖鉄道の遠州森駅の観光スタンプも該当するのですが、販売時期から推測すると、国鉄二俣線時代に設置されたもののようです。
生田[1982]00.JPG
20210906_090235-0.JPG


・1989年頃まで販売。
現在と同じ形状ですが、カバー部の色が灰色。把手の色が薄い灰色です。
初期タイプは前のバージョンから大きく形状が変わったことから、カバー上部には向きについての注意書きが記され、把手の先端にイラストが描かれています。
代表例は、1986年の小田急の「ぺたんぱっちん 68駅スタンプ・パンチめぐり」用に設置された駅スタンプです。
後期タイプはカバー部の色が濃い灰色になり、カバー上部にはイラストが大きく描かれ、把手の先端にshachihataと記されるようになりました。
代表例は、1989年頃にJR西日本の福知山支社管内に設置されたのわたしの旅スタンプの更新版です。新井駅と和知駅にはまだ現存しています。
OH42_開成[1986]00.JPG
石生[1989]00.JPG


・1998年頃まで販売。
現在と同じ形状で、カバー部の色が黒。把手の色が黄色でその先端にshachihataと記されています。
代表例は、1994年頃に設置されたJR東日本の新潟支社管内の駅スタンプです。
また、昨年末に鉄道de登山ラリーin高尾で使用された、JR高尾駅のわたしの旅スタンプもこのタイプに該当します。
その他、小田急の開成駅にある開業記念スタンプもこのタイプです。ただし、開成駅の開業は1985年なので時期が合いません。恐らくは1993年の「恐竜をさがせ 小田急69駅めぐり」の際に更新されたのではと推測しています。
分水[1994]00.JPG高尾[1997].JPGOH42_開成[1993]00.JPG


・2000年頃まで販売。
上記と外観がほぼ同じで、把手の先端のロゴがXstamperに変わっています。
代表例は、1996年の小田急の「京王小田急鉄道ものしりスタンプラリー」用に一部の駅に設置された駅スタンプです。
1996年は上記の把手にshachihataロゴのタイプの販売時期に当たりますが、Xstamperロゴのタイプの販売自体は既に行われていたようです。
OH38_東海大学前[1996]00.JPG
OT03_黒川[1996]00.JPG


・現在販売中
カバー部の色が白系。把手の色が緑色系でその先端にXstamperと記されています。
20年近くも使用されているので多くの実績があり、おなじみのスタンプとなっています。
ここでは、2004年の小田急はるひ野駅開業時設置の駅スタンプと、2021年の西武園ゆうえんち駅に設置されたスタンプを紹介します。
OT04_[2004]00_はるひ野.JPG
西武園ゆうえんち[202]00.JPG

違いに気づいたきっかけは、去年小田急の駅スタンプを押し集めたときなのですが、調べたおかげでスタンプの設置時期がある程度推測できるようになりました。

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